きらきらベジについて
植物工場のご紹介
メリット1 衛生的な環境で栽培
植物工場の野菜はクリーンな環境で栽培されているので、通常の野菜と比べても付着している細菌の数が少なく衛生的。サッと洗うだけでOKなので、栄養成分が水に溶けださず、しっかりと摂ることが出来ます。
メリット2 独自のノウハウと分析施設の併設
照明メーカーと共同開発した、専用LEDから開発。植物にとってベストな光の照射方法を確立しています。また、社内に栄養成分の分析ができる設備があるので、栄養成分がしっかり含まれた野菜を一年中、安定してお客様にお届けすることが出来るのです。
「サラダケール」
「ぎゅっとルテイン きらきらケール」
メリット3 野菜らしい味・食べやすさの追求
当社がメインで栽培している「サラダケール」は研究を重ねた結果、やわらかく苦みが少なく、サラダで食べられる食味を実現!大手食品通販会社にて会員様からの投票で選ばれる賞を2年連続で受賞。美味しさには自信があります。
LEDの光を当てる時間や温度など、栽培環境を自動制御します。
ウレタンのくぼみの中に種子を蒔きます。人の手で一つ一つ蒔くのではなく、播種機を用いることで効率化を図っています。
芽が出て、少し育ち始めたところで、発泡スチロール製のパネルに植え替えます。苗同士の間隔を空けることで大きく育てるスペースを確保します。
パネルを栽培棚に浮かべ、LEDの光により栽培します。LEDの照射時間や温度などは、細かく自動制御されています。栽培にかかる日数は、野菜の種類により異なりますが、1~2か月程度必要です。
機械に頼らず、一株ずつ丁寧に収穫。選別も厳しい目で行っています。
出荷可能なサイズになった植物をパネルから収穫します。収穫は機械に頼らず、人間の手で行います。その際に傷んでいる葉などが無いか、選別を行いながら収穫を行います。
パック当りの決められた重量になるよう計量を行った後、包装します。
包装後、更に品質チェックを行います。包装に破れなどが無いか、出荷前に最後の品質確認をしっかりと行います。
出荷されるまで、一定の温度に管理された冷蔵庫で保管。
検品をクリアし、段ボール箱に梱包された商品は、そのまま保冷庫で保管されます。出荷されるまで、一定の温度下で管理されています。
収穫作業を行った翌日に発送。鮮度の高いままお客様のお手元にお届けします。
「きらきらベジ」開発ストーリー
私たちが植物工場に出会うまで
日本山村硝子(株)は1914(大正3)年に兵庫県西宮市で創業した、100年以上の歴史を持つガラスびんメーカーです。
これまで、容器を中心としたビジネスを展開し、ガラスびんの国内出荷量では日本一のシェアを持っています。
ガラスびんを扱っている当社が新しい事業を考えたとき、その新事業のコンセプトは社業に通じる「安心・安全」そして「サステナブル・環境」。そこで見つけたのが「植物工場」だったのです。
ケールとの出会い
一般企業が農業には簡単に参入できません。しかし植物工場なら始められると考えたのです。これまで長年、ガラスびんをはじめとしたものづくりに携わり、高品質なものをたくさん作るノウハウを培ってきました。そこでまずは2007年から小規模での野菜の栽培の研究開発を始めました。
さて、日本の植物工場の約8~9割はレタスを栽培しています。このフィールドで勝負していくためには、他の農家さんや植物工場と競合しない独自性と優位性が必要と考えました。
種苗会社や照明メーカー等の多くの企業や大学の協力も得ながら、レタスではない、当社ならではの野菜とは何かを模索しつつ、様々な野菜の栽培を行うことで、そのノウハウを少しずつ蓄積してきたのです。
ある時、種苗会社から、アメリカではケールが健康に良いとの理由でブームになっているということを聞きました。その当時、日本ではケールは青汁の原料としては有名でしたが、サラダ野菜としては、なじみの薄い野菜だったので、それならサラダで生で食べられるようなケールを育ててみようとなったのです。
ケールという方向性が決まってからは、国内のみならず海外からもケールの種子を取り寄せ、それらの栽培に取り組む、試行錯誤の日々が始まったのです。
自分たちの作ったケールのおいしさを客観的に評価してもらうために、地元神戸の総菜メーカー様に持ち込んでは、厳しい意見を頂くこともありました。そのたびに、栽培方法を改良したり、おいしさに磨きをかけていきました。
また、それと同時に自社内に栽培試験や、栄養成分の分析ができる施設を構築し、その試験・分析結果を植物工場の生産現場にフィードバックする仕組みづくりも行いました。
そうした長年の研究開発の結果、私たちの野菜は十分販売できるレベルにあると判断し、2014年から、惣菜やカットサラダの原料として販売をスタートしました。ケール以外にも、夏場の安定供給が難しいクレソンなどの栽培も開始しました。
2つの転機
その時、1つ目の転機が訪れます。
ケールを探していた、大手食品通販会社のバイヤー様との出会いです。
当社で栽培していた、何種類ものケールの中から、1品種を採用いただきました。そのケールは会員の皆様から高い評価を頂き、現在でも当社の主力商品の一つです。
また、その通販会社様の会員の投票で選ばれる賞も2年連続で受賞、私たちの野菜が認められたと確信を持てる出来事でもありました。
ただ、この段階でも、私たちの野菜を私たちの社名・ブランドを付けて販売することにためらいがありました。これまで長年にわたり販売してきた商品はガラスびんなどの中間消費財。
そのため、消費者に直接商品を販売したことが無いのです。
悩んでいた時に2つ目の転機が。
大阪の阪神百貨店のリニューアルオープンにあわせて、地下野菜売場で当社の野菜を販売しないかという話が舞い込んできたのです。
関西での阪神百貨店が持つ「食」のブランドイメージは非常に高く、このお話を頂いたことが、私たちが一歩を踏み出すきっかけとなりました。
そして2018年5月、「きらきらベジ」というブランドで、私たちの野菜の販売をスタートしたのです。
現在では、関西を中心にスーパー等での取り扱いが増え、「きらきらベジ」のパッケージを店頭で見る機会も徐々に増えてきました。
より高機能な野菜を目指して
次に取り組んだのは、より高い付加価値の付いた、機能性野菜の研究開発・販売でした。
研究の成果として、植物工場の野菜としては日本で初めて届出を行った、機能性表示食品「ぎゅっとルテイン きらきらケール」の販売を開始、また10月には「きらきらベジ サラダケール」をリニューアル、栄養機能食品としてビタミンCの表示ができるようになりました。
私たちが目指すもの
研究開発をスタートした頃に思っていた、「オリジナルな技術と思いがあふれた植物工場を実現する」、このスタンスは変わらず、これからも皆様に新しく、そして安心・安全な野菜をご提案して参ります。また、栄養成分の高い、機能性野菜の研究開発を行うことで、皆様の健康をサポートします。
「きらきらベジ」の歴史は始まったばかり。少しでも多くの皆様に当社の野菜を食べていただきたいと思い、オンラインショップをオープンしました。ぜひ、「きらきらベジ」を購入いただき、当社の植物工場野菜に対する想いに触れていただければ、と思います。
「ぎゅっとルテイン きらきらケール」ができるまで
機能性表示食品とは何ですか?
企業の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品です。企業は、表示したい“健康への働き”を臨床試験や成分の文献調査によって証明し、消費者庁に届出を行っています。機能性を表示できる食品は、これまで国が個別に許可した「特定保健用食品 (トクホ)」、国の規格基準に適合した「栄養機能食品」に限られていました。2015年4月に新たに機能性表示食品制度がスタートし、この制度を利用したサプリメントや飲料などが発売されています。
機能性表示食品というと、サプリメントのイメージがありますが、野菜では珍しいのではないですか?
2019年10月時点で、機能性表示食品全体では2,000件以上の届出がありますが、このうち生鮮野菜は僅か十数件に止まっているのが現状です。露地で栽培される野菜は、季節や産地・収穫年度などにより含有成分量が変動し、栄養・機能性成分の表示値を担保するうえで大きな課題となっています。弊社の野菜は、植物工場と呼ばれる生産システムにより栽培しています。植物工場は、光や温度・水・CO2などを一定に制御した環境を保てることが特徴で、季節や外部環境の影響を受けずに機能性の目的成分含有量などの品質を安定化させた生産が可能です。“ぎゅっとルテイン きらきらケール”は、植物工場*産野菜で初めて機能性表示食品として受理されました。
*完全制御型植物工場を指します。
「ルテイン」とはどういう成分で、どんな効能があるのでしょうか?
ルテインはカロテノイドと呼ばれる色素の一種で、ケールやホウレンソウなどの野菜に多く含まれる成分です。目では網膜の中央部(黄斑)に存在しており、ブルーライト等の刺激から目を保護しています。ルテインは人間の体内で作ることができず、また加齢などにより減少するため、食事からの摂取が必要です。
なぜケールを選んだのか。
当社ではケールの栽培技術開発に約10年前から取り組んできました。ケールは栄養豊富なスーパーフードとして海外では注目されていますが、日本ではジュースや青汁原料が中心です。そこで植物工場の栽培環境技術を活かして美味しく食べられるケールを実現すれば、日本でも新しい健康野菜として多くの人に楽しんでもらい、また健康にも貢献できるのではないかと考えました。
ではなぜ、機能性表示食品にチャレンジしようと思ったのですか?
ケールが体に良いというイメージではなく、具体的にどのような良いことがあるのかを伝える方法があればと感じていました。そこで当社の技術を活かした独自のアプローチができないかと考え、ケールに豊富に含まれるルテインに着目し、国が定めた制度である機能性表示食品としての受理を目指しました。
消費者庁への届出に際し、具体的にどういう開発事項があったのですか?
ルテインの含有量を一定以上担保できるよう、サンプリング方法などを工夫しました。また、レシピで食べ方をご提案する際に、ルテインの摂取量を担保できるよう、調理による成分変化などを試験により評価しました。
栽培などで工夫した点は?
野菜を栽培するための、最適な環境を実現するところです。栽培の温度や水の条件、また特に弊社では光について工夫をしています。植物工場ではLEDの光を使っていますが、その光色や強さを野菜の種類や生育段階に応じて変更することができます。今回の商品ではケールの苦味を抑え、柔らかく美味しいことと、ルテインを安定した含有できる栽培条件を実現しています。
開発は順調に進んだのでしょうか?苦労した点があれば教えてください。
ケールの中でも品種により成分含有量に違いがあり、国内・海外に関わらず多くの品種を比較栽培・分析し、特に成分を多く含む品種を絞り込みました。品種によって最適な栽培条件も異なり、組合せは無限にあります。栽培~分析に多大な期間と工数を要し、品種選定には苦労しました。
届出が完了した時の気持ちはいかがでしたか?
栽培条件の確立には苦労しましたので、難産の末に努力が実った達成感がありました。同時に、開発に終わりは無いため、お客様に当社の野菜の良さを知って頂き、認知度を高めていくことを先の目標として見据えています。
販売がスタートしているが、お客様の反応はどうか?
2019年9月末より、阪神百貨店様にて販売をスタートしました。価格帯が若干高めなのでお客様にお買い求めいただけるか、心配な部分もありましたが、販売店様の期待も高いと感じていて、また、徐々にではあるが、販売実績も出来つつあると感じています。
「ぎゅっとルテイン きらきらケール」の今後の展開について教えてください。
今回の商品は、各家庭で楽しんでいただくことを想定していますが、中食や外食でも利用いただき、より多くのシーンで消費者の皆様に楽しんで、健康に寄与したいと考えております。
今後、どのように機能性野菜について取り組んでいくのでしょうか教えてください。
現在、野菜に含まれる他の栄養・機能性成分にも着目し、製品化に向けた開発を進めています。本商品を第一弾として、機能性野菜の製品ラインナップを拡大していく考えです。
産地について
商品コンセプト